日常・グチ

なんとなく今更だけどうみねこのなく頃に

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Kabushima
※画像はイメージです(うみねこww)

先にお断り。

これの前作のひぐらしは、全くやったこともなくあまり情報も知りません。
なので、この作者さんの作品のスタンス、というのもわかりません。
ちなみに、ゲーム自体はやっていません。
なので、見当ハズレを書いているかも。

で、今更なんで書くんかっつーと
先日、アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」を読み直して
そおいや・・・と思ったからです。
ただそんだけ。
なんで、読み直したかっていうと、そして誰もいなくなったを
「そしてだいたいいなくなった」と書いてたヤツがいる
というまとめサイトを見たためですwww
(うちのオヤに話したらバカウケしてた)

なんで、うみねこのなく頃にを知ったのか

どこかで動画が(しかもグロとして)紹介されていて、どひゃー!なんじゃこれー
って調べたら、どうやら推理ゲームらしい・・・ということで興味を持ったのが最初。

登場人物が多い割に、キャラが一人一人たっていて、なんか面白そうだなと。
まーー、だいぶ、酷評されているようですが。
それは、結局作者本人の、読者に対する挑戦的な文章といい
どうやらきちんと、作者本人の手によって結末が描かれていない
というところにあるようですね。
(ちゃんと作者の手により、はっきりとした結末が書かれていたなら申し訳ない)
犯人はヤス、だとか、次男夫妻だとかイロイロと
インターネット上には情報がでておりましたが。
幻想描写?とか偽書だとかで、なんか、
視点がめまぐるしく変わるのはゲームだから仕方ないのでしょうか。

ちなみに、それぞれのキャラは、自分的には結構お気に入りです。

ノベル形式のゲームは元々興味がないので大体の情報はマンガとか
インターネットにおちてる情報から。

個人的なまとまりない感想

先に出した、クリスティのそして誰もいなくなったのオマージュ作品ですね。
作者本人は、本を読まないそうなので、どこで仕入れたのかは存じ上げませんが
映像化は結構されてるので、そこからかな?

・クローズドサークル(孤島)
・ボトルメッセージ
・なにかになぞらえて行われる殺人
(そして誰も~は童謡、うみねこは碑文)

違う点があるとすれば、探偵役がいるという点と
ナゾの幻想描写(これ、振り回された。ファンタジーだと最初思ってた)

この作品を見るときには
・幻想描写
・実際に起きている事象
を切り離して考えていかないと確実に混乱します。

ミステリーっぽく仕上げた、ファンタジー

各話のトリック自体は、他の検証サイトさんで解説してますんでここでは触れませんが。
(そもそもゲームやってねえし、アニメとかマンガの情報だし、うち)
殺人自体は、実はクリスティーの小説も”偽装殺人”
というトリックがありましたので、そうかな?と思いましたが、
まさかたじゅうじんかk・・・・・シルカボケw

確かに探偵役目線で2人同時に出てくる描写はありません。
けど、脳内会話が普通の風景の中に出てきているもんだから
読者には、一人が二役(人格・・・)していたのか否かを判断するのは難しいのではなかろうかと。
「文章」と「絵」で表現された印象って、かなり受け取り方が変わりますし。
また、人格を「一人」としてカウントするのはどうなんだろう?とも思います。
まあ、なんか途中で「家具」とかワケノワカラナイ用語を使われて、
ある意味伏線・・・?とはいえますが。

ただ、他の人(右代宮家の人々)が別人格を相手にしているときに、
なんだかおかしいな?と思わなかったんでしょうか。
言動やしぐさは変えられても、いくらなんでも、
顔形まで完全に変えることは出来ないんじゃ?メイク?にしても限界あるし。
(特殊メイクしてたってんなら、しらん)
あれ、姉弟って設定でしたっけ?だから似てるから、とか、そういう?
に、してもムリがある・・・キガスル。
変装がとっても上手だったということにしておきますか。
まあ、そこは置いておいて。

ちなみに、ep7だったかでクレルのはらわた?なるものが出てきて
それが恐らく真相(次男一家による犯行)だとは思います。

偽書、という点を考えると
1~7まで全て、実際の事件から空想してみましたー
に落ち着くので、ミステリーというよりも、どちらかといえば
ファンタジー色が強いのかな、という結論。
あと前半は、戦人がどうしても身内を犯人にしたくない!
人物Xを仕立て上げ、それを元に推理を行ったという点にも振り回された印象。
ただし、コレはこちらの読解力不足というか、振り回されすぎて自分で推理を放棄した結果
ともいえるので、なんとも。

それと、なんかep1と同じスタンスで行ってくれれば良いのに
なんだかだんだん、こういってはなんですが、安っぽくなっていったのが。
そのため、ファンタジー色が強くなり、批判の的にもなっているのでは。

で、結局作者さんはどうしたいの?

愛がなければ見えない、や山羊やら豚やら知的強姦者やら
なんだかイロイロとヒントにもならない発言がてんこもりでした。
せっかく手に取ってくれた人をバカにしてるのか、
早々に一部から全部トリックを見抜かれて顔真っ赤なのか
本当の真相はそうじゃねえ!って読者を奮起させているのか・・・。

ちなみに、ヤスの犯行動機に関しては
納得できませんwwwwww
いくらなんでも、思い焦がれ過ぎてっていうのは無い。
そりゃま、失恋したりすると一ヶ月程は引きずりますが、徐々に回復してくもんですし。

ただ、元々妄想癖があり
実際に別人格を生み出していたり、出生に色々とあったところから
「完全に心が病んでいた」という点を加味するのであれば、アリ?
思い込みが病的に強すぎる、みたいな?
いや、そういう風になったこともないし、まわりにも居ないから解らない。

最初に、読者に挑戦状をたたきつけていたようですが
・ミステリーとしてみてもらいたかったのか
(推理してほしいの?してほしくないの?)
・読み物として楽しんでもらいたかったのか
(の、ワリには豚とかいうしw)
・何かを汲み取ってほしかったのか
(これは、ないだろうな・・・)
が、イマイチわかりませんでした。
読者をおちょくりたかった、ってだけなら何も言うことはありませんw

色々詰め込みすぎたんじゃ?

登場人物が、どれも個性的でキャラが立っていたんで
別に悪いというわけではありませんが
まず、キャラ出すぎ。ep進むにつれて増えすぎ。
ほとんどが幻想の方々。

他にも、ep毎に犯人が変わってみたり
(といってもヤスか次男一家なわけですが。
そおいや夏妃ってこともなかったでしたっけ。
絵羽もあったっけ?魔女になったのだけおぼえてるww)
探偵役が変わってみたりは、ちょっといかがなものかと。
一応、一貫して物語の中では「魔女が犯人」という設定でしょうが
現実の犯人当てクイズするとこーなっちゃうっていう。

あと、いきなりでてきたノックスだのヴァンダインだの。
これ混乱させるためだったのか、覚えたから使いたかったのか知りませんが
要らなかったと思います。
だって、ただの「お約束」みたいなもんですから、わざわざキャラに
○○条とかしゃべらせなくても・・・。
まー、キャラにしたかった、だけなのかもしれませんけどね。案外。
ちなみに、ノックス・ヴァンダインだしてきてますけど
この作品自体違反してるわけですが。
10.双子・一人二役は予め読者に知らされなければならない
(ノックス)
20.自尊心(プライド)のある作家なら、次のような手法は避けるべきである。これらは既に使い古された陳腐なものである。
・双子の替え玉トリック
(ヴァンダイン)

双子っていうか多重人格w
一人二役どころか、大勢の役です、使用人なのに大変です。
ワルギリアやらロノウェやら、シエスタ姉妹やら脳内人格大量。
つかそんなに大量にいたら、日常生活できてたんだろーか?というギモン。

ちなみに探偵に二人同時に目視されていないから
それが証明だーっていわれても ち ょ っ と 無理があります。

ちなみに、2?3?ぐらいまでは、
謎めいた碑文に魔女伝説、ちょっとホラーっぽいミステリーってカンジで一貫してるような気がしましたが
その後からなんかグダグダな印象を受けたのは。。。
偽書、という設定であるため各話違う作家が書いているというコンセプト
・・・だったら

納得しないよ。

そもそも十八(幾子と戦人)が書いているっつー設定なんで、違う作家ってのもありえないし。
そのため、エピソードがすすむにつれて、ミステリーから離れて
ファンタジー寄りになってしまった感が否めません。
途中から、とって付けたように、縁寿のためだのなんだのかんだの。
ミステリーとしては、そんな要素は要らないです。
とりあえず、広げまくった風呂敷はたためてないような気がします。
いや、読解力のある方なら、全部回収できてるのかな?

でもキライじゃないですよ

読み物としては、登場人物が魅力的に見えたことや
あと、それぞれの心の葛藤など人間ドラマ的な部分も結構書かれてたんで好きな部類です。
(でもこういった部分って・・・ザンネンながらヴァンダインの
よけいな情景描写や、わき道にそれた文学的な饒舌は省くべきである。
でひっかかってるんですよねぇw)
でなきゃ、わざわざマンガ買いませんw
ただ、ミステリーとして読むといった場合には、個人的な感想ですが「?」となります。
あと、音楽(これ、どっかに上がってた・・・つべかな)も好みです。

つか、ノックスだのヴァンダインだの出さなきゃ良かったのにw
一応、クリスティのそして誰も~でも
事件の結末を事故死とか自殺で片付けてはいけない。こんな竜頭蛇尾は読者をペテンにかけるものだ。
が、ひっかかっていますし・・・?
出さなきゃ重箱の隅をつつかれるようなこともなかったろうに
(ミステリー好きはつつくかもしれませんが)
ちなみに、そして誰もは、最後の首つりねーちゃんが、自殺。
まあ、あれは心理的にそう追い込まれたってんならどうなんだろうね?

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